2 Comments 音楽を聴くこと、創ること、楽しむこと - 07/3/10
1971年生まれの僕は、16歳くらいまでがアナログのレコード全盛、
高校の途中からCDが一般に普及し始めた、と記憶しています。
高校入学して間もなくの頃、友達の家で初めてCDを手にし、耳にした時のことは
今でもよく覚えています。
CDってピカピカしてるでしょ…、僕はあれは鉄で出来てると思っていたんですw
実際に手に取る直前まで。
なんだかプラスチックでペラペラなんだな、というのが第一印象です。
で、これもハッキリ覚えていますが、音も軽いなぁ、と…(笑)
ハッキリいってまったくもってガッカリでした。
PCMという技術を使った最先端の音楽聴取メディアに対する憧れは、
ガラガラと音を立てて簡単に崩れました。
実際、当初のCDは音が悪かったと思う…。
子供だし先見の明なんてありませんから…、自分はこの先も
レコードだなぁ、と思いました。
当然はそうはならなかった…(笑)、のは、言うまでもありませんが。
話は変わりますが…、
僕は今でも、オリジナルがアナログでリリースされたものは、
デジタルでリマスタリングをしっかりされてるものでも、
基本アナログレコードで聴きたい派なのです。
誤解しないでください。
別にアナログ信奉者でもなければ、アンチデジタル派でもありません。
ただ、オリジナルがリリースされた時のメディアで
聴きたいと思うんです…可能な限り。
オリジナルがCDでリリースされてるものはCDで聴きたいし、
mp3配信がオリジナルなら、当然mp3でもいいわけです。
(一歩踏み込んで言うならば、制作者がリスナーに聴いてもらいたいフォーマットで
聴きたい、という言い方も出来ます。)
で、これはリスナーとしての自分の希望でもあるワケです。
その音楽が生まれた時のオリジナルのメディアで聴きたい、と。
近年流行りの高精度なデジタルリマスタリング自体には、
興味をひかれますよ…どう変わってるのか聴きたいし。
いい場合もあるでしょうね、やっぱり。
ここ2年くらい、メディアやフォーマットの偏りを捨てて、
出来る限り、ランダムに、今自分が聴け得るあらゆるメディアで、
聴きたいと思って意識的にそうしています。
選り好みしないように…。
で、リスナーとしては前述したとおりですが、
創り手としても、やはりあらゆるメディアを無作為に聴いておきたいんです。
ただ、その理由は少し違います。
今、音楽流通のメインは、mp3やatrac等の、圧縮フォーマットによる配信がメイン、だと
考えてます、大雑把ですが。
あ、近年はハイビット、ハイレート配信もありますね。
僕が普段外出中に聴く、シリコンオーディオプレイヤーも、基本は圧縮フォーマットです。
そして、制作環境は、アナログではなく、ほぼフルにデジタルです。
(楽器やエフェクターはハードも使いますが、総合的な制作フォーマットはデジタルですね)
制作環境の中で、利用出来るデジタルというのは、
ここ10年くらいの間に、精度が随分上がりましたね。
おかげで、コンシューマーレベルの制作環境においても、
自分がこれまでハードの機材で培ってきた経験が
生かせるレベルのデジタル技術が手に入るようになりました。
そういう環境だからこそ、ひとつのフォーマットに耳が慣れてしまわないように、
現行のデジタルから、過去のアナログまで、
(レコード、カセット等…自分の場合、ここにDATなんかも加わりますが)
日々まんべんなく耳にしておきたいのです。
そうすることによって、両方の良いとこ、悪いとこがしっかり分かるようになるんです。
これらの考えはすべて、
自分がいい音だと思える音楽を、
あくまでも現行のデジタル技術をフルに使って、創り出す為に…。
まさにそこへつながっていく道程なんです。
アナログ、デジタル関係無く、目の前にあるその音を、そして、その音楽を
見失わない為にも、自分が聴取できうる限りのフォーマットで耳を常に
刺激しておくことは、創り手としては大事なことだと思っています。
少なくとも無駄なことではない、と。
アナログの音を聴くことによって、
デジタルだけ聴いていたんでは気づかない音質の持つ機微、
というものに気づくかも知れない。
或いは、デジタルの音をしっかり聴き込むことによって、
アナログメディアでは到達しなかった、また気づくことがなかった新しい響き、
より素晴らしい響きを音楽に封じ込めることが出来るかもしれない、と。
余談ですが…、
個人的な話でいうと、僕は多少膨らんだようなアナログ感のある音質が好みですが、
コンプレッサーに関してはデジタルのカッチリとタイトな
カドのあるのが好きな場合が多いんです。
アナログなら真空管よりトランジスタのほうが好きです。
さらに言うと、サンプラーの音質は12bit/52.1kHz、これが最強だと思ってます(笑)
子供の頃自分が所有してたKORGの昔のサンプラーの最高音質ですが…、
これに勝る音質はないと思ってます。(楽器としてのサンプラーという観点で)
まさしく、デジタル回路とD/Aコンバーター、
さらに出力部分のアナログ回路の邂逅が生んだ至極の音質だと思ってますよww
あくまでも好みの領域でね。
だいぶ逸れましたが…、
人の好みも、デジタル/アナログと二元的なものじゃないですよね、面白いです。
そういうことなんだと思うんです。
今は、制作環境においても、リスニング環境においても、
昔の古いアナログレコードの響きやカセットの音質、
また最新のデジタル技術の粋を集めた音も、
その気になればすべて等価に選べる、という面白い時代です。
僕は音楽を創りだす人も、音楽が好きで聴いてるだけの人も、
出来るだけ色々なメディアで音楽に触れたほうが、楽しいと思っています。
効率は悪くてもね…。
自分がリアルタイムに聴けなかったレコードで、
以前にCDで再発の際に買って聴いていた音源を、
あらためて中古レコードで探して聴いたりしています。
CDやmp3でしか聴いてなかったリイシュー音源も、
オリジナルメディアで聴き直すと、もの凄い発見をすることがありますよ!
これは経験上思ったことなのですが、オリジナルがヴァイナルのものは、
リイシューされたデジタル音源よりもヴァイナルのほうが音質がいい場合が
殆どですね…やっぱり。
時代によりますが、
レコード全盛時代、その後半のものは相当極まってますよ。
正直、CDが多少頑張ってもかなわないと思います。
12インチ文化が隆盛を極めてレコード盤が音質を競っていた80年代中盤のものとか…
すごいと思う。
例えば、クラフトワークのアルバム「ComputerWorld」は、
何度かリイシューされて、CD化を繰り返して、
その度に聴いてきたけども…、
先年リリースされた、リマスタリングの極めつけみたいなやつ聴いても、
オリジナルの音質は超えられてない、と思います。
断言してもいい…。
ただし、2010年現在の耳で聴いて馴染む音質になっています。
そういうことです…、まぁ、一概には言えないわけですけどね。
一応そこは「当社比」ってやつで、お茶を濁しておきますが…w
中古レコード、全体的に随分値落ちしてるので、
大人買い出来る良い機会ですよ(笑)

昔輸入版のレコード良く買いに行ったっけな~。
当時、5000円とか強気な値段で売っていたと思う…
基本レコードのほうが低音がしっかり再現できるのではないだろうか。
中古で¥5,000はきっとレア盤ですねww
CDもアナログもそれぞれの良いとこ悪いとこがあるけどね…、総合的な観点でヴァイナルに軍配があがりそうな気がしますが、そこは好みや育ちだろうなぁ、と思うんだよね。僕らはヴァイナルのほうが馴染むよね…やっぱり。